『ファイアボール』2つのポイント
■『ファイアボール』第2話配信中
ヘッドフォン推奨。
第2話が配信されたかわりに第7話が視聴できなくなってるので、なんか+-ゼロな気分。 むしろ2-7=-5といった感じで損してない?(してないな)
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前回の感想ではあえて書かなかったのですけど、やっぱりこのアニメを楽しむうえでの大前提として、さりげなく置かれている2つのポイント/文脈にはニヤニヤさせられますわね。
ひとつは一見ディズニーの定石無視で遣りたい放題やってるような内容に見えて、その実、ディズニーアニメの特徴である「擬人化」させたキャラクターに「人間」を演じさせることで「人間を面白く表現する」という基本スタイルを忠実に守っているという事。
もうひとつは「論理的で合理的存在であるべき」とされるロボットが貴族社会という非合理的な社会体制を敷き、それが人間の反乱により崩壊しようとしているという本末転倒な状況下で物語(?)が紡がれているという事なのですが、この二点の置き所というか制作するうえでのバランス感覚が絶妙なのです。
基本を踏襲しつつ独自手法を加え、シリアスな背景のなかで与太話に全力を傾けるチャレンジ精神とでもいいますか。 それでいて楽しみ方は完全に視聴者に委ねているのですから巧いものですよ! (でもキーワード巡回したらMOE方面な感想が大半なのにちょっと悲しくなってきた)
正直、一面的な見方だけで済ますのはもったいない作品だと思うのでありまする。
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タイトルの『ファイアボール』の意味が今のところ謎なのですが、私的にはシェリー・マザノーブル語るところの「クズを灰に」という意味がいちばんシックリくるように思います。 (この方のバランス感覚も凄いよね)