『ブラッドハーレーの馬車』 『デイドリームネイション 1』 『かんなぎ 4』

　パヴェ・オ・ショコラ(自工房製)を貪り食いながら一足遅れのバレンタインを血糖値上げて満喫しようとしたところ　「たまにはマンガでも読んだら？」　という天の声(たぶん手塚ナントカとかいう人)が聞こえてきたので積み本BOX・漫画用から適当に抜き出してみました。 　ん、いいぞこの調子で定期的に消化していってしまおう。
　

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◇沙村広明 『ブラッドハーレーの馬車』　評価：C++　/満足度：C+

　少女たちの希望から絶望へのフォールダウンぷりが(それが大半は描写されてない分なおさら)容赦ない作品。　こういう救いの無いお話を　「昔、隣の家の花壇が踏み荒らされてたことがあってね」　くらいの隔世感を漂わせて描かれてしまうと、私みたいな単純な人間は　　史実の裏で本当に起こった出来事なんじゃろか？　とちょっと信じてしまいそうになるので危険です。　読んでる最中ずっと　「(沙村さんは)無情に踏み荒らされていく花々も愛でている人なんだなあ」　などと考えながら読んでましたが、あとがきの感じではその考えは間違えてないっぽいですわね。　少女達の絶望や悪夢の中に<美しい>と感じ取れるものを見てしまった私も案外同類なのかしら？

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◇kashmir 『デイドリームネイション　1』　評価：C+　/満足度：C+

　幼女成分少なめでお送りするkashmirさんの(私的に)新作。　幼女成分は少ないのですが変態成分(蛙的意味も含めて)と変人成分と変神成分と百合性分とおたく脳成分は通常どおりなので、そういう意味では安心して読める作品。　本棚に並べるときは一般人用の撒き餌として、隣に『スケッチブック』なぞを仕掛けておくと、良い具合に人間関係に亀裂を生じさせてくれるかもしれません。　道を踏み外すのも案外いいものなのよ？　次はもっと邪神成分を増やしてくださらないかしらん。　　

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◇武梨えり 『かんなぎ　4』　評価：C　/満足度：C

　高河ゆんとの合作ときたらLOVELESS一択でしょ？　というなまっちょろい予想をあっさり吹き飛ばすピンナップに困惑。(困惑？）　いや、だって元ネタわかんないんだもんよ！　これがダブルオーってやつなのかしらん？　前巻の引きからそのままシリアス方面に突き進みつつ程良くナギ＆仁の初々しいイチャらつきっぷりやらおっぱいやら筋肉やらツルペタ幼女分を投入しておりますなですの。　ところで、所々で妙に乙女ちっくな絵柄が見受けられたのですが一体作者の身になにが起こったのでしょうか。　　

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