漫画

ざら『ふおんコネクト』3巻

不覚にも表紙を捲った瞬間に吹く。 バスタブ違いにも程がある。 (でもどうせならサハリアーナ辺りでやって欲しかったネタですのう) そんなワケでキャラクター4コマ漫画としての面白さもさることながら、相変わらず物語の本筋とは関係ないところで描き込まれ…

緋鍵龍彦『唐傘の才媛』/アサイ『みんなミュージカル!』

■緋鍵龍彦『唐傘の才媛』1巻 表紙の唐傘持った着物姿と旅館という舞台立てに(勝手に)大正時代物をイメージして手に取ったんで、口絵でPSPっぽいゲーム機が描かれているのに軽く騙された気分を味わったり。 宵闇みたいな物語かと思ったんだけど微妙に違うのね…

小林源文『Cat Shit One '80』1、2巻

言わずと知れたベトナム戦争を舞台にした(鋼鉄製の)鳥(と)獣戯画シリーズの続編。 読まねばなるまい。 ……と思いつつ今の今まで積み本化していた今作品。 アニメ化されるという話を(今頃)小耳に挟んだのでようやく着手するに到った次第。 ベトナム戦争を潜り…

平野耕太『以下略』

オタクな登場人物達のボンクラな日常を赤裸々に綴ったダイアログ漫画。 基本、ダメ人間賛歌ではあるのだけれど「安物の薬をキメてアッパラパーになった頭でバイオハザードをプレイした所為で周りの人間がゾンビに見える様になっちゃったZE!」みたいなネタが…

かきふらい『けいおん!』1、2巻

1巻発売時「女の子+レスポール」というバンドスキーな当方には堪らないジャケ絵に釣られて購入しそうになったものの、きらら系特有の「ゆるさ」を売りにした帯のキャッチコピーを目視してそのままスルーを決め込んでいたのですが、アニメ化されてたいそう評…

西川魯介『ヴンダーカンマー 1』/滝沢聖峰『ばら物語 2』/伊藤潤二『ブラックパラドクス』

◇西川魯介『兵器局非常識器材関連開発室 ヴンダーカンマー』1巻 Wunder Kammer(驚異の部屋)というよりトンデモ奇想博物誌といった風情のオカルトアーミー超科学&西川暗黒神話体系漫画。 どんな胡乱で怪しげな話も「まあ、ナチスドイツだしね」で納得できて…

道満晴明『性本能と水爆戦 征服』

ビブリオマニアならば一触りしただけで背筋がゾワリとしそうな(少なくとも私はした)ペーパーバッククラスの紙質からも醸し出されている様に、基本的には気楽に読み飛ばせるパルプフィクション尽くしの掌篇/短篇漫画集ではあるのだけれど、ハイブリットな作品…

黒咲練導『放課後プレイ』

ゲーム好きとラブコメ好きとヱロシチュ好きの方々の間で需要が高いフェチズムあふれる一冊。 私としては読みながら「この二人の馴れ初め/このような交際関係に到った切っ掛けとは、どのようなモノであったのか?」という事ばかりを考えておりましたが。 通う…

高遠るい『CYNTHIA_THE_MISSION 9』完結

バイオレンス格闘群像劇もこれにて完結(第一部が)。 己の道をゆくが為に力を得るのか、力あるがゆえに己の道を突き進むのか、肉体一つでつらぬき通す我(ワレ)がままの美学。 「格闘」というツールで彼女らはなにを成すのか?的な。 香港映画的泥臭さとチープ…

大石まさる『みずいろパーフェクト』

COMICリュウで連載開始された 漫画版『さすらいエマノン』 に心の肉球ふにゃりと踏んづけられて以来、大石まさるの 『みずいろ』 を再読したい衝動に駆られていたのですがあいにくと諸事情で手元になく、新たに購入しようにも絶版入りで近隣の古本屋も全滅状…

Boichi『作品集HOTEL』

表題作がガード不能。 マン・アフター・タイム。 数千万年の時を巡り紡がれる親と子の絆、家族愛の物語。 素直で頑張り屋さんな幼子の魂にやすらぎのあらん事を! 同じ世界設定を踏襲し、鮪のいなくなった世界で鮪の復活に全て捧げるとある男の足掻きを描い…

竹本泉『さくらの境 4』完結

ぼんよりのほほんライフ漫画もこれにて完結。 最後だからといって特別お話が盛り上がるような仕掛けがあるわけでなく、徹頭徹尾いちゃいちゃらぶらぶちゅーちゅー尽くしおきらくまいぺーす風味だったのですが。 竹本泉さんの漫画を読み続けて、かれこれ18、9…

室井大資『イヌジニン 1』

きつい! 危険! 穢い(気脈的に)! と見事なまでに3K揃った禍津ハザードな現場で、血やら汗やらグチやら垂れ流しまくりながら身体をはって戦うごった煮霊能組織「イヌジニン(犬神人)」! 読んでる最中唐突に 「オカルト土方」 なるあまりアタマのよろしくな…

『水惑星年代記読本』

■『水惑星年代記読本』(※「YOUNG KING OURS」7月号付録) アワーズ作品自体は単行本で読む派なのですが、付録小冊子の時事系列と簡易人物相関図目当てに購入。 こーいうのを待っていました。 つうか、そろそろエピソード年表のひとつでも制作していただかない…

『プリズマ☆イリヤ 1』

◇ひろやまひろし 『プリズマ☆イリヤ 1』 評価:C /満足度:C+ 当世の魔法少女たちがそうであるように、これもまた、愛とか勇気とか友情とか妄想とかを火力に換えて戦う少女たちの物語。 私的にはセイバーorバーサーカー戦あたりで力尽き倒れた美遊からイリヤ…

『さざんかさっちゃん』『いいんちょ。 1』

◇林正之 『さざんかさっちゃん』 評価:C+ /満足度:C 「笑われるモノ」を「笑わせるモノ」へ、というスガタのイキオイ。 (これが「バカぢから」というものなのかしら?) 「つまらぬこと」には悪意を向けるより茶化して笑い飛ばすくらいの気持でいた方が、世…

『冒険野郎伝説 アヴァンチュリエ』『ミカるんX 1 』

◇クリストフ・クリタ 『冒険野郎伝説 アヴァンチュリエ』 評価:C+ /満足度:C+ 「純度の高すぎるフィーチャー・レトロ・ストーリーはトワイライト・アンティークと区別が付かない。」 読んでいて、これが21世紀に描かれた漫画だという事を忘れそうになるこ…

『眼鏡なカノジョ』

◇TOBI 『眼鏡なカノジョ』 評価:C+ /満足度:C −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− どっちをむいてもメガネ(ヒロイン)! どこまでいってもメガネ(ヒロイン)! おそろしいまでのフィーチャー・メガネ・ストーリー……ッッ!! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この世でこ…

『碧水惑星年代記』

◇大石まさる『碧水惑星年代記』 評価:C+ + /満足度:B+ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− もし私がア○メイトの店長だったら 《夏のジュブナイルSFフェア》 と称して 『星虫』 『なつのロケット』 『メダロット・ナビ』 『R.U.R.U.R』 と並べてこの 『水惑星年代…

『ジャバウォッキー 4』

◇久正人『ジャバウォッキー 4』 評価:C+ + /満足度:B- −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 奇想天外無節操コラージュコミックも第四巻。 基本背景は ミニョーラ> で 『さらば、愛しき鉤爪』 で 『リーグ・オブ・レジェンド』*1 なのですけど、虚構と史実のクロス…

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上下』

◇桜庭一樹/杉基イクラ『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上下』 評価:C++ /満足度:C+ おお、これは巧い。 ストーリーは原作に忠実なのですが、客観的に状況を描写できる漫画の強みといいますか。 原作では のか細く小さな視点を通してしか窺い知る/想像する…

『ARIA 12』

◇天野こずえ 『ARIA 12』 評価:B(シリーズ評価) /満足度:C++ 水満つる火の惑星で穏やかに緩やかに紡がれる少女たちの人生賛歌もこれにておしまい。 変わり行く時間の中で、現在を楽しみ末来を見据える幕引きは善意あふれ(過ぎて)るこの世界にふさわしいラ…

『とらドラ!  1』

◇竹宮ゆゆこ/絶叫 『とらドラ! 1』 評価:C /満足度:C 店頭で表紙をみた時には 「こ、これってボクが買っても大丈夫なんだよね?! ね?!」 とちょっとうろたえてしまいましたが、本編の画風は実に電撃テイストだったので安心半分残念半分。 や、原作がユ…

『ブラッドハーレーの馬車』 『デイドリームネイション 1』 『かんなぎ 4』 

パヴェ・オ・ショコラ(自工房製)を貪り食いながら一足遅れのバレンタインを血糖値上げて満喫しようとしたところ 「たまにはマンガでも読んだら?」 という天の声(たぶん手塚ナントカとかいう人)が聞こえてきたので積み本BOX・漫画用から適当に抜き出してみま…

「ABARA 上下」

ABARA (上) (ヤングジャンプコミックス)作者: 弐瓶勉出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/05/19メディア: コミック購入: 9人 クリック: 32回この商品を含むブログ (95件) を見るABARA (下) (ヤングジャンプコミックス)作者: 弐瓶勉出版社/メーカー: 集英社…