「CASSHERN」

 公開前から、「トレーラーの映像以外はゴミ」との評判でしたが、個人的には万人には向かない*1が、そこそこ観られる様に制作された映画ではなかったかと思います。


ただ、正直、観客を無視した監督のエゴが強すぎて、私には口に会わない部分もありましたが。
やはり、PVと映画を混同してはいけないのではないかなぁと。
とりあえず、ロボット軍団との戦闘シーンは絶頂モノ。このシーンだけでも観に行った甲斐がありました。


あと、観終わった後、ちょっとだけ疑問に思った事をひとつ。
監督の紀里谷和明氏が、映画としての娯楽性を犠牲にしてまで撮りたかったモノってなんでしょう?
評論で言われている“反戦的メッセージ”とは、微妙に違う気がしてならないのですが。


 や、監督が自分の内面に向けて撮った、“自己陶酔映画”と言ってしまえば、それまでなのですけど。単純にそう言い切るのは、なんとなく監督に負けた様な気がして悔しいのですヨ。

*1:前の席にいた見知らぬカップル曰く「ゲームみたい」だそうな