「薔薇のマリアⅡ壊れそうなきみを胸に抱いて」

一ヶ月前に読み終えていたのに感想を書いてなかった事を思い出したので。つーわけで低スペックな記憶領域に蹴り入れながらでっち上げてみるのこと。


薔薇のマリア〈2〉壊れそうなきみを胸に抱いて (角川スニーカー文庫)

薔薇のマリア〈2〉壊れそうなきみを胸に抱いて (角川スニーカー文庫)

フリッツ・ライバーの提唱した“Sword and Sorcery”の世界観を現代的アレンジを加えながらも正統に受け継ぐ――と個人的には思っている架空世界冒険譚の第2巻。
前回のダンジョン・クエストからストーリーは一転、今回はエルデンの街を舞台にしたシティ・アドベンチャー
公式HPでの作者コメントによると「Ver0〜Ⅱ」までの3巻は薔薇マリワールドを楽しむ為の基礎情報も兼ねているそうで、そういう意味ではⅠが「クラッカーという職業とマリアの仲間たちの紹介」だとすると、このⅡは「クランの勢力とその主要構成員の紹介」という風にもとれるでしょうか。


気になる女の子が窮地に陥れば助けるために行動を起すし、仲間が困っていたら迷い無く救いの手を差し伸べる。義のもとに集う強き意志もあれば、外道に振り下ろされる秩序の剣もある。一見すると非情で残酷な世界にも確かな善意が溢れている。こういう人と人との結びつきが確り描かかれているのには好感が持てます。特に<秩序の番人>トップメンバー相手にユリカが啖呵を切るシーンは勢いがあって実によかった。


あとがきによると、物語としてはこれがはじまりとのこと。これからマリアやベアトリーチェが、どういう道を歩んでいく事になるのか注目です。


アジアンはこの小説のもう一人の主人公だよなぁ。


■“虐殺人形”でヤフると一発で表示される十文字青公式サイト「BRAIN X」
http://home.att.ne.jp/delta/brainx/
毎日付くweb拍手のレスが圧巻。