ライトノベル完全読本vol.2

ライトノベル完全読本 Vol.2 (日経BPムック)

ライトノベル完全読本 Vol.2 (日経BPムック)

今よりラノベを楽しく&上手に読む為のエッセンスを求めて購入。
とはいえ例によって熟読するほどの時間もないので軽く摘む程度に。


・んー、vol.1よりかは整っていると思いますが、ビギナー向けのガイドブックというよりある程度読んでいる人向けという感じが。ライトノベルを書こうと志している人へのメッセージも目立ちますし。あ、これは良い悪いの事ではなく個人的印象。


・ランキングは至極真当。「このライトノベルがすごい!2005」との落差が面白いです。


・対談では新城カズマ氏×加東招二氏の師弟コンビが良い感じ。個人的に楽しみだった成田良吾氏×大亜門氏×おかゆまさき氏の対談は共通の話題が「スピンちゃん」しかなかったせいか今ひとつ。大亜門氏が「ドクロちゃん」「バッカーノ!」を読んでいたのならもうちょっと実りがあったのでしょうが。


・ちなみに私は「ライトノベルとはなにか?」と聞かれたら「娯楽小説」と即答する薄っぺらい人間なので、文壇がどーとか定義がどうのといった類の事に対する論議への興味は皆無です。(私的には「楽しむ本」と「学ぶ本」の二種類があれば十分)


桜坂洋氏の新刊が私向きっぽいので桜坂洋入門用に購入してみようかと。や、以前から気にはなっていた作家さんなのですが、「よくわかる現代魔法」にどうにも入り込み辛いものを感じていたので。


氷室冴子再始動に涙。10代では読んだ事が無いという方も珍しくないのでしょうね。 


・「革命」の続きにも涙。アパーム!虫眼鏡持ってこいー!アパーム!


・おお。あすか正太氏が「私を変えたこの一冊」に『プリンセス・ブライド』を挙げている。私もこの作品は好きですね。近年の映画「ハリポタ」「指輪物語」からの流れで火がついたファンタジーブームに乗ってハヤカワでもFT文庫を特選してますが、その中に『プリンセス・ブライド』が含まれてなくて「ふざけるなハヤカワ!」と思ったのは私だけではないでしょう。いや、本気で。(何故こんな傑作が放って置かれるんだ?)


川上稔氏はそういう路線でチョイスしてきましたか。つーかX68というのがゲーム屋さんっぽい。


木村航氏。「火吹き山の魔法使い」と「Forest」との意外な関連性。


桜庭一樹さんのルーツがSFというのはちょっと意外。なんとなくミステリーというイメージがあったので。でも、それがたったひとつの冴えたやりかた」というのには凄く納得。なるほどなぁ。


橋本紡氏に座布団3枚。新城カズマ氏には座布団10枚。