「ARIA」6巻

ARIA 6 (BLADE COMICS)

ARIA 6 (BLADE COMICS)

テラフォーミングによって水の惑星「アクア」へと変貌した未来の火星。そこに存在する水上都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、水路をゴンドラで行き人々を案内する“水先案内人”ウンディーネを目指す少女たちの日々を描いた物語。


前作「AQUA」を含めるとシリーズ的には8冊目になるでしょうか。ちょっと表紙のアリスに違和感を感じて*1前巻を軽く読み返してみたのですが、随分と線の描き方というか絵の質感が変わってきていますね。描かれ紡がれる“世界”により馴染んできたといいますか。
純粋に変化を楽しめる作家さんは良いですね。


内容の方も、穏やかな世界と人々、それを包み込む柔らかな空気感が非常に素晴らしく、ほんの少し優しくなれる様な心地よい読後感を与えてくれます。
お気に入りエピソードは全部と言いたい所ですが強いてあげれば


・当たり前だけどアリシアさん達にも灯里たちと同じ様に見習い時代というものがあったんだなぁとちょっと新鮮な印象を与えてくれるNavigation26「オレンジな日々」。*2


・真冬のネオ・ヴェネツィア。その真夜中の空気の冷たさと星の光の美しさがこちらにも伝わってきそうなNavigation30「銀河鉄道の夜」。*3


ともあれ、野暮ったく語彙もない私にはこの程度の感想しか書けませんが、今回も満足のいく素敵なお話し揃いでした。


・追記
「Speciall Navigation」には悶絶。笑いで。


アリスがー、暁がー、ウッディーがー。

*1:目がパッチリ開いているとかそーいう意味ではなく

*2:P.24〜25の見開きには鳥肌が立ちました

*3:猫を水先案内人に紡がれる圧倒的ファンタジーの世界