「呪縛の島の魔法戦士」
魔法戦士リウイ ファーラムの剣 呪縛の島の魔法戦士 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 水野良,横田守
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: 文庫
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パターンは違うけど「鬼麿斬人剣」*1へのオマージュかな?(メインシナリオに対する邪推無き素直な感想)
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リウイシリーズは「剣の国」と「岸辺の国」「魔法剣士リウイ1」の三冊しか読んでないのですが、なにやら今作は舞台がロードス島でしかもパーンとディードリットが主要キャラで登場するっぽい様なので迷わず購入。
既刊情報をみるに同シリーズを11冊ほど未読状態の様ですが大丈夫。この手の作品はベース(基本)の知識さえあればある程度脳内補完が効くものです。それに何を隠そう私はテキトーに開いたページから本を読み始める奇癖の持ち主なのだ。変則(邪道)な読み方ならお手のモノ。
……や、何時もそんな読み方をしているワケではないですヨ?
兎も角、ガジェット的に回避不能なコラボレーションの為、ロクに読んだ事が無いシリーズに着手する事となったわけですが、結論としてはパーンとディードリットが主人公のロードス島外伝として何の問題も無く楽しめました。
つーか、今回のテーマはズバリ「パーンとディード二人の絆」。LOVEですよ!LOVE!まさか本編終了から10年以上経過して二人の関係にスポットを当てた物語が書かれるとはっ!あー、もう、素晴らしい!ってか、もうねP.215のディードの台詞にはね悶絶しましたね。その後のP.219のパーンの「すまないな。ああ見えて、ディードは嫉妬深いんだ……」という台詞も“深み”を感じさせてマル。
他にも傭兵王やスレインといった懐かしい顔ぶれの登場もロードスファンとしては嬉しい限り。あと「アイテムコレクション」を読んでいると思わずニヤリとしてしまう描写も。(ああそうか、これでロードス、クリスタニア、ソードワールドと完全に繋がった訳だ)
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無論、本来の主人公であるリウイ達の物語としても読めるのですが、まあロードスの方に思い入れがある人間としては必然的に比重が軽くなるのは仕方がないこと。つか、やっぱり男一人に女五人のパーティってどうも肌に合わないですねえ。相応の苦労やストーリー的バックボーンがあるにしても何処か不自然で落ち着きがない感じが。
正直、「綺麗で豪華な花束より、最も美しい一輪の花を愛でる」という方がヒロイックファンタジーとしては好きな展開ですね。
(古い考えかもしれませんが)
ま、ともあれ久しぶりにロードス島戦記を読み返したくなる一遍でした。
*1: