「TATTOO BLADE」
- 作者: 市川丈夫,上田夢人
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: 文庫
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70or80年代伝奇バイオレンスアクション小説へのオマージュというより作者が「こういう物語が好きだから書いちゃった」といったところ。この手の懐古趣味的“直球さ”は中島望著の 「十四歳、ルシフェル」*1と通じるものがありますか。
で、私もこういう話は大好きなのですが、この作品についてはどうも不完全燃焼なノリきれなさを感じました。キャラ立ての中途半端さや展開の大味さ、一行以上書かれない粗い地の文章といった部分はどうでもいいのですが、兎に角全体的にハッタリが足りないかなと。
つか、あれです。どうせ二挺拳銃使いを出すのならいっそのことガン=カタいやプレストン*2そのものに登場させるとか、玲子さんの武器を鋼糸にするとか、攻撃する時にいちいち技の名前を叫ぶとかそのくらい外連味を利かせてもよかったのでは?
むしろ影の薄いヒロインの親友(当然主人公に恋心を持ってる)出すくらいなら全身兵器のサイボーグ兵士を登場させろと。
……や、私の勝手な訴求なのは十分承知しているのですけども。
イラストを担当している上田夢人氏は個人的に応援しているのですが、次巻を買うかは難しいところ。
■関連
http://d.hatena.ne.jp/aoiro-0/20050316#p2
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