「大沢さんに好かれたい。」

大沢さんに好かれたい。 (角川スニーカー文庫)

大沢さんに好かれたい。 (角川スニーカー文庫)

特撮ヒーロー物的なデコレートこそされているものの、本質的にはシンプルなボーイミーツガール作品。

うん、この内容なら主人公の感情をストレートに表現したタイトルも納得というモノ。まあ、その台詞を早く大沢さんに言ってやれよと思わないでもなかったのですが。そういう勇気や自信がない主人公が“正義のヒーロー”になってしまう事で世界と自分自身とヒロインとのすれ違いが生まれてくるわけで。桑島由一氏はコメディ一本調子な方だと思っていたのですが意外とシリアスな雰囲気の作品も書かれるのですね。
ん、なかなか良い作品でした。


あと、放電映像氏の美麗なイラストも然る事ながら、カバーデザインを担当したアフターグロウさんも良い仕事をされてます。