メイド刑事

評価  :C+
満足度:C


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 こんなタイトルをみても、ああ、「メイド」+「刑事」なのね。と、なんのサプライズも感じず平然と受け入れてしまえる自分に軽く絶望。
 すでにエイリアンで刑事だったり裸エプロンで刑事だったり全裸で刑事だったり古代武術ジルガで刑事だったりといったモノを経験済みな当方にとってメイドで刑事なぞ驚くに値せず。


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 あとがきによると失われた(らしい)「燃える少女魂」の復活と『スケバン刑事』へのオマージュ。所謂「萌え」ではなく「燃え」な作品。
 そんなことを公言するだけはあって、内容も今時珍しい正統派な勧善懲悪もの。
 この手の作品を文字媒体で読むのって『神拳 李酔竜』*1以来じゃないかしら?
 あ、でも、この「メイド刑事」に「燃え」は感じなかったなあ。
 つか、個人的にはそこら辺の部分より、物語全編を通して貫かれる主人公の「メイド美学」というか「プロフェッショナリズム」の方が楽しい作品だったかと。
 主人公「若槻葵」と御主人様「海堂俊昭」の礼節を持って成り立つ主従関係も「浮世離れ感」が漂ってて良い感じ。


 うん、快作。


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*1:神拳李酔竜―銀河最強伝説 貪狼篇 (スニーカーブックス)