荒川アンダーザブリッジ 3巻

荒川アンダー ザ ブリッジ 3 (ヤングガンガンコミックス)

荒川アンダー ザ ブリッジ 3 (ヤングガンガンコミックス)

評価  :B
満足度:B

 一巻ごとにタイトルロゴと表紙のデザインコンセプトを変える漫画の単行本を私は他に知らない。
 つーか、装飾に 統一性が 無さ過ぎ だ。
 今巻なんて、一瞬耽美系アクション漫画かと思ったよ!
 や、まあ、これはこれでキャラクター達の個性がハッキリとし表れて、解りやすいといえば解りやすい装飾なのかもしれないかもだ。多分。きっと。
 

 ……よくこんな個性がバラバラのキャラ達が共存できるものですよ。


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 で、内容の方はいつもどおり不条理なキャラクター達が繰り広げるストレンジな笑いと、独特の感慨をもよおさせる中村節全開のハイセンスぷっりで満足満足。 
 今まではツッコミ&振り回され役オンリーだった主人公リクが微妙にイヤな、もといイイ感じに壊れ姿を披露したのが新鮮。君もやっぱり荒川アンダーグラウンドの住人だったんだね。 でも、君が表紙を飾る事は当分ないな。うん。


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 毎回思うんだけど、この作者のみょーなミリタリー関連の造詣の良さ(深いという感じではない)はなんなのだろう?
 数種類登場する銃も女性の漫画家が描きがちな嘘銃じゃなく、ちゃんと資料見て描かれてるし、ギャグへの絡め方もジョン・ウー深作欣二くらいは軽く網羅してるっぽいですし。
 つーか、普通 『コブラ』 や 『ハインド』 といった戦闘ヘリをポンと出すギャグ系漫画家はいませんて! あなたは竿尾悟ですかっ!