『涼宮ハルヒの憂鬱』1〜12話

 
 噂に違わぬ面白さ。

 
 原作ではシニカルでたまに乱暴な言葉も吐き出す歳相応の少年だったキョンが、杉田智和さんの好演(と脚本の台詞回し)のおかげで素直に好感が持てる苦労人キャラクターになっていたのはビックリ。グルグル愛らしく暴れ回るハルヒの唯我独尊っぷりも原作よりか可愛いさが出てて微笑ましいですし。原作読者ならニヤリとしてしまう伏線つーか深読みさせるサービスシーンてんこ盛り。「無駄」こそ職人の本懐と云わんばかりの拘り撒くった演出の数々。おお、なるほど、これは大したアニメですよ。 
 

 脚本がどうとか作画が如何とか声優さんの演技がどうだとか良い点を上げればキリがないのですが、とりあえず、殆どぶっ通しで1話から12話まで観賞して、特に印象に残った事はシリーズ構成の絶妙なバランス心理描写の巧みさですかね。


 つーか、このシリーズ構成ってスゲェ計算され尽くされているのではないかと。原作読者すら振り落としかねないロデオな構成にみせかけといて、実は未読者にも馴染みやすいよう順序良く情報が提示されてますし、キャラクター像を浮き彫りにさせるエピソードの配置加減も絶妙。しかも深読みすると原作の持つ「メタ」へのオマージュも見えてくるんだものなあ。無論、優れた脚本があってこその構成美なのですが、や、これは凄い。
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 って、やばっ! もう出掛けないと!
 感想の続きは帰ってからでっちあげまーすっ!