『化物語』上下

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

評価  :B+
満足度:B
 
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 「怪異」は「怪異」としてただ其処に在るという扱いは少しばかり高橋葉介チックだなぁとか思いながら読み進めてたら、アッサリ作中で類似を明言されて仰け反りましたわ。兎角、作品スタイル的には正道外すこと無く突き進んだ西尾維新流青春ヱンタメ小説。……といった感じなんだけど、あとがきにも書かれてるようにやっぱりこの作品の胆は作者が趣味全開で書いてる、キャラクター同志の馬鹿で楽しげな掛け合いの妙これでしょうね。というか、ノリノリだな西尾維新ボケとツッコミ垂れ流しで軽く10ページ埋めちゃうような小説は(たぶん)初めて読んだよ!ってか、もはやダラダラ漫才の域。どこのダウンタウンかっ。ともあれ、エキセントリックな性格と言動のヒロインたちによる多種多様なムチャ振りに全て対応してみせる主人公(弄られ役も完璧)のツッコミ根性には感服。あんた芸人の鏡や……。


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 しかし、まあ、好き勝手絶頂に書き上げて、こんな善性に溢れた物語になったとはなあ。『クビキリサイクル』を読んだ時にはこーいう話も書ける(書けるようになった?)方だとは思いもしませんでしたわ。うん、『刀語』も素直に楽しみだ。

 
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 どーでもいーけど、私はi『QUIZなないろDREAMS 虹色町の奇跡』はPS版でプレイした人間です。アーケードでプレイするのが恥ずかしい年頃だったんですよ!つか、懐かしすぎて押し入れから出しちゃったじゃないか!