『僕たちのパラドクス』

評価  :C-
満足度:C- 
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  まさかの時のスペイン宗教裁判ー!!

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 惜しい! もしこれが「小説」ではなく主人公の内面描写なんぞ切り捨てた、お気楽娯楽「低予算映画」だったのなら大笑いしながツッコミ入れつつソコソコ愉快な気分になれるDAIKONN系フィルムとなっていたであろうに! ヒロインが斬殺したターゲットの死体を火炎放射器使って“後始末”するハードコアっぷり*1がバカ映画スキーの端くれとしては堪らん。(黙れアルバトロス脳)

 ええ、そんな私が言える事といったらギリギリアウトのスカート丈の制服を支給する時空監査法院は良い仕事、違う、たいへんけしからんという事と、ヒロインが時空監査官なんだからプロローグは舞台を19世紀の英国にして、ヴァイオリンを奏する某阿片中毒探偵を登場させた方がミステリスキーにもSFスキーにも多少はウケが取れただろうにという事くらいです(参考) デイネリアンおおデイネリアン。

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 「その人物がどの程度歴史に影響を及ぼすか」というのを表す「ガーランド指数」っていう設定はちょっと面白いですね。小林めぐみさん辺りにこのネタ投げ渡したらシニカルなネタを織り込みつつとぼけた話を一本仕立ててくれそうだ。『食卓にビールを』の続きまだー?

*1:や、ほんとはそんな行為を「必要な事」として行なうヒロインの人生の過酷さを示すシーンなわけですけどね。