『人類は衰退しました』 『ハカナさんがきた!』 『変な学術研究1』
たまには昨日読んだ本でも一気に晒してみんとす。 ま、三冊だけですけどね。
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◇田中ロミオ『人類は衰退しました』 評価:B /満足度:C+
軽い文体と牧歌的キャラクター仕立てでお気楽な感じはするのだけれど、終末に起因するほのかな厭世感/倦怠感は隠しようもなく。 読んでてなんか疲れましたですよ。 「ちきゅうというゆりかごにのって、ゆらゆらとゆれるのです」 「地球という安楽椅子に腰掛けて、ゆらゆらと揺れるのです」 ええ、あなた方はそのまま時の果てるまで、のんべんだらり新旧人類幼年老年期ライフを過ごし続けていけばいいのですよ。 たぶん。 きっと。 衰退しててもそんだけ図太ければ上等つうか当分滅亡しそうにねえな人類。 で、勝利条件は<妖精さんが火星への有人飛行に成功する>ということでオーケー? ハローヒューストン、ディスイズオデッセイ。
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◇織田兄弟『ハカナさんがきた!』 評価:C++ /満足度:B-
同著者による『EX!<エクス>』シリーズ(ええい!続きはまだかッ!(先月2巻が出たばかりです) )が特撮変身ヒーロー版『ぱすてるチャイムContinue』(※18歳未満はクリックするべからず)ともいうべきヒジョーに私好みの快作だったのでちょいと他の作品にも手を出してみました。 うむ。 こちらもソツのないキャラ作りとストーリー展開で満足。 「オーソドックス」と言ってしまえばそれまでですが「ありがちな話」であるからこそより一層「デキの良さ」と言うのものが見えてくるといいますか。 あー、私はやっぱりこの著者の持つ<かくあるべし>的な確固たる信念/文脈はすごく好きですわ。 はりきって2巻も読むぜい。
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◇エドゥアール・ロネ『変な学術研究1』 評価:- /満足度:B
<科学の力>でガツッと実証、ズバッと解明(?) 役に立つのか立たないのか微妙な分野を叡智の光で照らさんとしたイグノーベル級学術研究をフレンチな視点で楽しめるコラム集。 夢見る羊と悩める科学の徒らの末来に幸多からんことを。 アーメン(ハレルヤピーナッツバター)。