『ダイ・ハード4.0』

評価  :B-
満足度:C+
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 1で「ビル」、2で「空港」、3で「都市」とスケールを広げていったダイ・ハードシリーズ第4作目の舞台はアメリカ「東部」。 全米を巻き込んだ事件なのにあくまで1/3スケールで収めたあたりはスタッフの「まだまだ終らせんよ」という意気込みの表れか。 次回じゃ隕石のひとつでも地球に墜としそうだ。 それは兎も角内容としては破壊と銃撃のオンパレードに久しぶりにアメリカンスタイル全開の大雑把なアクション映画を観たぜェーという感じ。 些細な事を発端にドンドンとんでもない事態に巻き込まれていくマクレーン刑事の不運っぷりは今作でも健在。 個人的には前作までの「なんで俺がこんな目に!」的な愚痴オヤジスタイルから「しょうがねぇか」とボヤく程度でコト済ませるタフガイへと変貌を遂げたマクレーンのハードボイルドスタイルにビックリ。 つうか<率先して敵に立ち向かう>うえヘリコプターまで操縦するマクレーなんて私の知ってるマクレーンじゃないよ! シブちんで高所恐怖症なアンタは何処にいったんだ!(酷い言い草だなおい) うう、歳月(と経験は)良くも悪くも人を変えるのね。 (ああ、そうか今作は<新生>マクレーンのお披露目でもあるワケか)


 んー、アクションは申し分ない出来だし、キャスティングも良かった(特に今回相棒を務めるキアヌ似のハッカー小僧はイイ味出してたです)のだけれど、どうにもユーモアと爽快感に欠けるのは残念だったかなあ。 孤軍奮闘閉鎖空間シチュのカムバックを願う。