『セブンスドラゴン』のちょっと不満なところ
advil451208さん(※ヒーラー&メイジx2の三人パーティでクリアしちゃった方!)のナナドラ感想を読んでて思ったのですか、確かに「システム面、特にクエスト絡みでの配慮の足りなさ=世界観の不自然さの放置」*1というのは私も感じていたところなのですよね。
『世界樹の迷宮』の様な冒険譚ならともかく、今作のような背負わされた責務を果たすために世界を奔走する英雄譚、つまり製作者によってプレイヤーが演じるべき役割を与えられている物語で、キャラクター達に「食材とってきて」「布団の材料集めて」等の本筋のテンションとは大きく掛け離れたサブクエストをこなさせるのは不自然過ぎるんじゃないの?的な。
もちろんサブクエストを受けるかどうかはプレイヤーの自由ですし、不都合な部分は妄想でカバーするという手段もありますのでゲーム進行そのものを阻害するクリティカル性はないといえばないのですが――現に私はメインストーリー専門*2とサブクエスト専門*3の2つのパーティを作成しTPOによって切り替える事で「世界観の不自然さ」を回避するというプレイ手法を取っていますし。*4
ただですね、役割を演じるゴッコ遊びを主導とするのがRPGである以上、「不自然と感じる部分があってもその辺は想像にお任せします」的にプレイヤーに丸投げするのではなく、違和感なくゲームの世界を楽しめるように、ある程度辻褄が合うよう整備してもらっておいた方が気が利いてて良かったよなぁと私は思うのですよ。 正直、『世界樹の迷宮』と同じクエストシステムを導入したのはミスマッチだったんじゃないかなと(advil451208さんと言うこと丸被りですけども)。
そういう意味ではアトラス『BUSIN』なんかはメインストーリーに対するサブクエストの絡ませ具合と作品テーマに沿ったシステムのマッチング加減が絶妙の模範的良作だったなぁ、とちょっと回想。 「まあ、ゲームだし」と軽く受け流していた“違和感”に込められた真実の一端に触れた時のカタルシスはハンパじゃなく凄かったのです。
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BUSIN Wizardry Alternative PlayStation 2 the Best
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