『けいおん!』1〜3話感想
昨日のコミック感想を書いた勢いで3話まで一気に視聴。
ストーリーラインは原作に忠実ながらも、原作がとりこぼしていたガールズバンド物としての「オイシイ部分」をオリジナルシーン&演出が巧く補強していて、格段に面白い作品に仕上がっているじゃァありませんか。 そうそう! 私が求めていたのはこういうガーリッシュなゆるゆる軽音青春物だったのですよ! 画面を通して「みんなとバンドをやりたい!」という気持ちがストレートに伝わってくるのが特にイイですねえ。
原作ではどちらかというとテンションスイッチの切り替えが極端な省エネ系娘だった唯が、アニメでは一本筋の通った心の強さを(たぶん)持ってる女の子という風に変わっているのも良い方向に作用しているかと。 トロくて鈍くさい超アホの子と化しているだけという気もしますが、それもまたよし。
あと、マニアックになり過ぎない程度に程よく加減された音楽ネタも嬉しいですな。 第1話で唯を凄腕ギタリストと勘違いした律&澪が好きなアーティストを問い詰めるシーンなぞニヤニヤが止まりませんでしたわ。 つか、「Jimi HendrixやJimmy Page、Jeff Beckについて語れる女の子」とかボンクラ少年の夢すぎるよ! 高校時代こんな女の子と出会いたかった(たぶん存在しません)。
でも、名前が「J」から始まるギタリストって確かに多いですのう。 有名どころだけでもJohnny Ramone、John Frusciante、Joe Perry辺りの名前はパッと出てきますし。
ちなみに個人的に頭文字「J」のギタリストでお気に入りなのはJoe Satriani。*1 ライブDVD「Live in San Francisco」、「Satriani Live」、「G3-Live in Concert」や「G3-Live in Denver」なんかは今でもBGVディスクにしてます。 職人気質なスタイルがまたカッコいいのですよ。 (サンプラザ中野とか言うなぁーー!)
EDも良質なガールズバンド系PVという感じで、なるほど話題になるだけの事はありますわね。 大きく右足を踏み出す澪の姿がツボです。 でも、ベースラインはOP曲の方が好みかな(※ベースラインが好み=ヘビロテしてしまう曲。の法則)。
で、このクオリティならCDとBlu-rayを購入する事もやぶさかではない、と思いつついそいそとAmazonをチェックしてみたのですが、Blu-rayの収録時間48分で5849円という値段を見て驚愕。 輸入版Blu-ray『Performing This Week: Live at Ronnie Scott's』が収録時間191分で2612円*2だというのにというか桜高軽音部のギャラはJeff Beck2人分以上ですかよ。
ギターの神様(※多神教)、日本のアニメ業界はおそろしいところです……。
ギタリストに関してはCDよりもライブDVD&BR派。 輸入版だからコメンタリーも全編英語だけど、英語字幕表示してエキサイト翻訳&フィーリングで頑張ってヒヤリングしたよ! Jeff Beckナイーブでめちゃ謙虚な人!