ラーメンズ第6回公演『FLAT』

 月刊ラーメンズの今月リリース分。 初DVD化という意味では第5回公演『home』と同じなのですが、ラーメンズ初体験がこの第6回公演(のビデオ…いや衛星放送だったか?)だった当方にとっては記念碑的思い出深い一作なのです。 導入部のカットイン、カットアウトに合わせて妖しくポーズを極めるコバケンさんの姿に「うはっ、なんか変な人がいるっ」と惹きつけられ*1、コント初っ端から舞台の上に逆さまになって突き刺さっているカタギリさんの姿に「ええっー! なんか知らんけどスゴイ変な人がいるー!?」と驚愕させられたものでしたねぇ(どっちも変な人判定かよ)。 てか、登場時のインパクト強過ぎっ。 そういや、この頃のカタギリさんってヒゲ生やしてたんでしたっけ。 現在と比べて野性味三割増しな風貌……ッッ!!  
 
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 んで、数年ぶりに再鑑賞したんだけど、やっぱ二人とも若いですわぁ。 まあ、9年前なんで当然といえば当然なんですけど、「見た目が」というよりコントの創り込みや台詞回しに、まだまだ磨かれきっていないモノ特有の荒々しさが残っているといいますか。 立ちションやらゲロやら子作りやら「現在のラーメンズ」ならフィルターをかけつつ「観る人が見ればちゃんと解る」描写で収めるような下品なネタを、そのままド直球にやってたりするトコロとか、今となっては逆に貴重な気がしますなっ。 「あ、死んだ」→「よし、食おう」みたいなブラックを通り越してドライな笑いもありますし。 醤油の他にワサビもいるよね!(食べる気マンマン)     


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 個人的にお気に入りのコントはパペットを使った漫才形式(珍しい!)の『プーチンとマーチン』と、コバケンさんのリアクション芸が光る『透明人間』かな。 『お引っ越し』の「「ゆるぎねえ!」」もツボだけど。
 ちなみに「ちょっとコレ凄くね?」と思わされるのはサイレント・マイム劇の『アレグレット』。 台詞なし小道具なしの数分程度のコントの中にスラップスティック的楽しみ方と社会風刺的楽しみ方を並列させているのはお見事。 アニメ『トムとジェリー』の初期を彷彿とさせられますわね。



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 ラーメンズ第6回公演『FLAT』 [DVD]

*1:※あ、これは偽記憶かも。脳内でけっこう印象がゴッチャになってるっぽい。