「カンフーハッスル」雑感

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一見只のバカ映画と見せかけて実は正統派カンフー映画へのオマージュに満ち溢れた大バカ映画(ここで言う“大バカ”は“カンフー映画バカ”という意味の大賛辞なのに注意)。特に70年代のカンフー映画ファンは必見。


私も出演者全員の登場作品全てを網羅している訳ではないのですが、それでも「ええ!?あの人が!?」という面子が勢揃い。でも、そこまでマニアックに創りながらも万人に楽しめるエンターテイメントに仕上がっているというのは凄いです。
リアルな達人によるカンフーアクションとCGを駆使したcomic的演出のバランス感覚などは実に絶妙。こればっかりは今のハリウッドでも真似はできないでしょうねぇ。


脚本も「少林サッカー」に比べホットスタートなのでラストまで一気に観賞できるかと。特に三達人と刺客の戦いから大家夫婦の参戦の下りはもう見事としか言いようがなく。正直このシーンだけでも観にいったかいがありました。つーか、やっぱ“本物”は違いますわ。


ともあれ今年最初を飾るに相応しい快作なので皆様も是非ご鑑賞を。
正月早々すげぇ楽しい映画を観させていただきました。正直、時間作ってもう一回くらい観に行きたいところ。


■以下。雑感メモ抜粋。(微ネタバレ)
・意味もなく踊り始める斧頭会萌え。
・「人間見た目じゃ解らない」を地でいくキャラ揃い。
・つーか奇人変人?
・スクリーンで鐵線拳が観られる日がくるとはなぁ。
・古琴波道拳の斬撃を二槍で受け流すシーンはすげぇツボ。
・大家のダンナ格好良すぎ!
・消力!?
武侠片の流れもちゃんと汲んでます。
・アイス売りの女優さん。本気で美人だなぁ。チャン・シンチーの審美眼も本物。
・前作は唐突な「モンティ・パイソンの人生狂想曲」ネタに驚かされました。
・今回は「シャイニング」ネタに驚嘆。