プロデューサーズ
評価 :C
満足度:B+
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凄いぜメル・ブルックス! やってくれるぜメル・ブルックス! アンタ『ヤング・フランケンシュタイン』の時から何一つ変わっちゃいなかったんだな!*1
とにかく下品。ひたすらおバカ。でも、とっても粋でちょっとお洒落。そんなステキで楽しいお祭りミュージカルコメディ。
正直、「映画」としては問題点ありまくり(そもそも監督が舞台畑の新人)で映像が平面的で臨場感に乏しかったり、場面の繋ぎ目に退屈な間があったり、つーかそもそも編集拙すぎ! と不満爆発なのですが、そんなものを吹き飛ばすくらいミュージカルシーンがパワフル楽しすぎ。一見すると下品で下らないギャグを繰り広げているだけのように見えて実際そのとおりなのですが根底にあるのは生粋のエンターテイメント魂(スピリット)。そりゃトニー賞史上最多の12部門独占もするってものですよ。我々が提供すべきはゲイ(笑い)!*2
舞台版*3でも主役を勤めているネイサン・レインとマシュー・ブロデリックの歌唱力と演技力も見事でしたが、ユマ・サーマンもハリウッド女優の意地をみせる熱演&熱唱を披露。でも「黄色いジャージ」*4はスンナリ受け入れた私も小林幸子はちょっとどうかと思いました。いや、笑いましたけどね。狙ってやってたんでしょうし!
「映画」としてはイマイチどころかイマニくらいの出来ですが、「ボンクラミュージカル」としては文句なしに楽しめた作品でございました。個人的にはメル・ブルックスもちゃんと出演していたのも嬉しく。つか映画のアカデミー賞、舞台のトニー賞、TVのエミー賞、音楽のグラミー賞と全て制覇してたんですなこの方。凄い80歳もいたものですよ。
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