シグルイ 6巻
- 作者: 山口貴由,南條範夫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: コミック
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満足度:A
もし奪わんと欲すれば まずは与えるべし
もし弱めんと欲すれば まずは強めるべし
もし縮めんと欲すれば まずは伸ばすべし
而して
もし開かんと欲すれば まずは蓋をすべし!
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暴虎対盲竜。秘剣と魔剣が激突する戦慄の第6巻。
この巻に置いての最大の見どころと言えばやはり、ほぼ全編を費やして描かれる虎眼先生と伊良子二人の対決。いやまあ、伊良子の勝ちという事は判り切っているのですが、こうやって読んで見るとよく殺せたなこんなバケモノと感心というか驚嘆する事しきり。
この期に及んで正気でも曖昧でもない魔神へと変貌を遂げる虎眼先生が最凶極まりステキ過ぎ。
あそこで三重が三つ指ついて登場しなかったら伊良子は死んでたな。うん。
単行本でこうやってひとつの流れとして物語を読んでいくと、雑誌掲載時では唐突に思えた「第三十景 流れ星」が如何に「伊良子の勝機を演出する」重要なエピソードであったのか良く解りますな。
伊良子の開眼(文字通り)、いくの献身、三重の狂愛。この三つの要素が揃って、ようやく無双の暴虎を屠ることができたのである。(一度使ってみたかったフレーズ)
ともあれ、今巻も満足満足。
虎眼先生には無事成仏していただきたいものです。絶対無理。
ありゃ、祟りますな。メタル・ペインとかそんな感じで。
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なにかとネタに語られる「うどん玉」ですが、個人的には言い得て妙な喩えだと素直に受け止めていたり。
私自身うどんを笊で水切りする時「脳みそってこんな感じかしら?」とよく考えていましたし、それに虎眼先生の脳みそって茹で上がってそうでしょう?(誰が落語にしろと言った)