■出掛けにセットしておいた炊飯器のコンセントが抜けていたというのは何の試練か。神は私にご飯抜きで一晩寝かせたカレーを食えというのか。むしろこの時をもって我々は神についての論争を止め、今こそ神に直接問いたださなければならないのではないのか。その手に持ったカレー皿を天高く振り上げ「そもそもキサマは何者なんだ」と問い詰めなければならないのではないのか。(とりあえず素直に早炊きしなさい)

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台湾にある書店らしいのですが。 内装が凝っていたり、売り場面積がやたらと広かったり、っていう書店は別段珍しくも無いですが、それでもこの書店の広さと空間デザインには圧倒されるものを感じますわ。内装も基本ラインは三省堂や旭屋と同じなんですが、所々に見え隠れする民族性と現代的デザインの生み出す効果が面白いなぁ。ちくしょう。素直に羨ましいぞ。

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■本語り。昨日の日記でタイトルを出した「<蛆の館>にて」は『サンドキングズ』に収録されている怪奇趣味スレスレというかラヴクラフトへのオマージュに満ちたホラーSFです。冒頭で描写される赤色巨星化した太陽の描写は印象的。この作品の様な“異質感”が気に入ったのなら、最近復刊されたジャック・ヴァンスの『竜を駆る種族』に手を出してみるのも一興。「<蛆の館>にて」とはまた違った空気が味わえるかと。

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■参考
サンドキングズ (ハヤカワ文庫SF)竜を駆る種族 (ハヤカワ文庫SF)