『刀語 第一話 絶刀・鉋』

刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)

評価 　:C
満足度:C　
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　題字が平田弘史先生って贅沢極まりないなことやってるな講談社。

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　時代活劇と銘打ってはいるものの、そこは西尾維新ということで、まともな“時代モノ”に仕上がらない事は予想がついていたワケで。個人的には山田風太郎か荒山徹か宇月原晴明か、まあ、その御三方のうちどれかの方向性でくるものと見当つけて読み始めたのですが、あっはっはっー、中島かずき作品のノリでしたか。破天荒なキャラクター達がハッタリ効かせて丁々発止……とまでは行かないまでもズンバラバラリと派手な大立ち回りを繰り広げていくと。ま、どどのつまりは幻想チャンバラ冒険小説ですわね。

　第一話という事で、かなりテンションもハッタリもついでに展開も押さえ気味なのは読んでて欲求不満が溜まりましたが、まあ、そこら辺は次巻以降に巻き返しをお願いしたいところ。つーか、巻き返してくれないと困ります。や、だって平田弘史先生の書に内容が負けているのですもの。

　掛けた看板に傷をつけないよーに、ね。
　

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■参考

・『血だるま剣法・おのれらに告ぐ』:『シグルイ』で“目覚めた”方は必読。それ以外の方でも読むべし。
・『髑髏城の七人』:いわずとしれた劇団☆新感線の代表作。脚本を担当した中島かずきさんがノベライズ化。