『ビブリオテーク・リヴ』

ビブリオテーク・リヴ (キュンコミックス)

ビブリオテーク・リヴ (キュンコミックス)

評価  :B
満足度:B+
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 今は亡きRPGマガジンで連載されていた『蒼空の都ヘヴン』*1で「メインランド」の世界に触れ、『楽園通信社綺談(PARADISE BRANCH)』ですっかり虜にされた人間としては、当然、旧版『Bibliotheque Live』も入手してしかるべき本だったのですが、書縁なく今の今まで無念の日々を過ごしておりました。そんな私にとって今回の復刊はまさに僥倖。おお、へルメス・トリスメギストスの加護あらん。
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 オビには「ファンタジー」とジャンル分けされているけど、それはあまり正確とはいえないかな。確かに「魔法」やら「魔法少女」やら「呪術処理された書物」やら、幻想的な展開のお話なんかもあるのですが、作中世界の骨子は純然たるSFであり物語もそれに帰結しているのですから。……とはいっても安易に「SFファンタジー」とするのも、なにか違うな、とは思うのですが。んー、充分に発達(あるいは熟成)した科学(SF)は魔法(ファンタジー)と区別がつかないということなのかしら? 教えてアーサー・C・クラーク先生ー。
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 この漫画を読む時は、絵とセリフだけで物語を追うのではなく、コマの隅から隅までじっくり「観賞」してから次のページへと読み進める事をお勧めしたい。
 その方が、ココロ豊かなひとときを過ごす事ができるでしょうから。
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 ……ところで、表紙のショーシャ606の服って、なんというか、その、透けてない?(台無し発言 )
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■参考
楽園通信社綺談 (キュンコミックス)

*1:原作&イラスト/佐藤明機 文/高平鳴海