『魔法少女リリカルなのはStrikerS』第六話「進展」

 六課のフォワード陣は何時もどおりの訓練訓練、また訓練なトレーニングデイズ。 



 ・今回はポジションごとに解れての個人スキル向上が描かれていたわけですが、指導する側もされる側もそれぞれの個性というものが見えて面白かったですわね。


・荒っぽいようで所々に優しさが見え隠れする懇切な指導をおこなうヴィータと力を身に付けることに迷いの無い前向きな姿勢をみせるスバル。 まず手本を見せ無理を強いずジックリ教え込む姿勢のフェイトと素直に従うキャロ&エリオコンビ。 かましい音を立てて人を殺す80の方法を教授する実践形式で戦闘理論を叩きこんでいくスパルタ指導のなのはさんに負けん気の強さで喰い付いていくティアナ。


 戦技教導官であるなのはさんは兎も角、ヴィータがなかなか良い教官ぷりを発揮していたのには驚き。 ……指導する姿は頼り無い姉を叱り飛ばす気の強い妹といった風情も漂っていた気がしないでもないですが。
 フェイトはちょいと過保護で出来る子理論ぽい指導の仕方のような気もしますが、<回避>なんてスキルは反復練習で体に叩き込むしかないですからねえ。 それにキャロもエリオも実際<出来る子>ですし。 でも、地面を抉るくらいのスピードで動き回るキャロはあんまり見たくないかもです。 つーか、フェイトの笑顔に初めて怖いものを感じましたわ。


・シグナム姐さんの私室には津本陽北方謙三池波正太郎藤沢周平隆慶一郎南條範夫やらの著作(敬称略)がひしめいているに違いないのですよ。 「近づいて斬れ」って達人理論にも程がありますじゃよ。 


・遠目にもはっきりと見える稲光を起こす様な訓練が<無茶>ではなかったと!?


・激しい運動の後には炭水化物/糖質(とタンパク質)の摂取は必要不可欠ですが、それにしてもエリオの上半身と同じくらいの高さで盛り付けられたパスタってのは多過ぎだと思いますですよ。 バケット半斤口にしてるシャーリといい六課メンバーの胃袋はバケモノかっ。 そういや、何気にデザート付きですなキャロは。


・以前、シャワーシーンでキャロの髪の毛を洗ってあげた事といい、さり気なくエリオの皿にパスタを取分けてあげた今回といい何気に面倒見が良いですわねスバルは。 というか自分が幼い頃、ギンねぇにやってもらってたんだろうなあ。 んー、恵まれた良い家庭で育ってるって感じですわ。


・そしてエリオが孤児であったことが判明。 キャロの件にしてもフェイトはすっかり<おかあさん>ぷりが板についてますのう。 ただ、なんでしょう、フェイトの過去に語られる「暖かい手」という表現に現実との微妙な齟齬を感じるのは気のせいでせうか? 正確には、もっとこう、「熱い拳」というか「灼熱の砲撃」というかですねえ。
 

・関係無いけど、ドレッサーの前で身嗜みを整える女性の姿というものは実にイイね!


・んー、わざわざ陸士部隊にレリック密輸ルートの捜査を依頼したのは、中央管理局内部に内通者のいる可能性をみてるということなんだろうなあ。
 つうか、管理局が保管しているはずのジュエルシード(コピー品や未発見の物という可能性は別として)がガジェットに組み込まれている事が判明するよりも先に、ナカジマ三尉に依頼に出向いたということを考えると、やはりはやてはレリック事件の裏にあるカラクリに気がついてるっぽいですな。 むしろ“だからこそ”この検案を六課で扱うことを決めたのかもしれませんわね。


・それにしても、そーいう事を言外に察して人間的にも(おそらく)能力的にも信頼の置ける人材をポンと出向させるナカジマ三尉の<出来るオヤジ>ぷりには惚れ惚れしますのう。 かっこいいなあ。


・デバイスプレゼントって、ギンねえが戦闘に出撃するor巻き込まれるような展開があるとゆーことですか!? あー、そういやOPでも六課メンバーと一緒に登場してましたな。


・ようやっと本編にもルーテシア&ゼスト登場。 Dr.スカリエッティの台詞から察するに人造人間/生体兵器ながらも彼女らは彼女らなりの目的で独自に動いてるぽい様子。 クライアントがわざわざ「無断で支援や協力は控えろ」つー事を言う辺りデリケートな立ち居地のようで。 エリオ&キャロを絡めたとらいあんぐるハートな展開は……期待しないほうがよさそうね。


・規律を厳しくするべきでは?と言う疑問に対し「細かい事に拘るより実力で徹底的に叩きのめした方が為になる」と答えるはなのさん。 「おっかねえな、おい」と視聴者の心をヴィータが代弁。  なのはとヴィータが仲良くしているのは喜ぶべきところなのですが、なんというかヴィータの言動が、こう、死亡フラグのように思えて不吉ですわ。