『ひろなex. 1』 『棺担ぎのクロ。 懐中旅話  2』 『五日性滅亡シンドローム 1』 『帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?  3』

 今月のきららコミック新刊の装丁がブルーを基調にしてるモノが多いのは偶然かしら? それとも時期的なものなのかしら? 


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◇すか『ひろなex. 1』 評価:C+ /満足度:C+
 今回購入してきたきらら作品ではこれが一番正統派の四コマ漫画。 おやまぁ。 かみあってるよーでまるでかみあってない登場人物達の(小)動物的な空回り具合とマニアック/レトロなネタが持ち味のアンダースロー系。 対象年齢高めっぽい感じ。 とりあえずバーチャルボーイやアタリジャガーは今のウチに木箱につめてスミソニアン博物館にでも送ってあげればいいと思うのです。 そして数百年後には物質過去射出機の隣辺りに陳列されることに! (「文化史から弾き飛ばされた技術」扱いじゃねぇか)   


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きゆづきさとこ棺担ぎのクロ。 懐中旅話 2』 評価:B /満足度:B
 グリム童話イソップ寓話な世界を渡り歩く苦労人な<幸福な王子>の物語。 ……とか言ったらクロとセンには全力で否定されそうだね? 今巻も懐古的/回顧的読みスジというか頭の中で埃被ってるような領域をゴツンと蹴っ飛ばす<お伽噺>の地に足つきまくり加減が堪らない。 つーか2巻で足ついてるその地面は白く冷たく歩むに辛い雪原なのですよー。 んー、ふと思ったのだけれど二ジュク&サンジュというキャラクターは<物語>の読み手たる“子供”の<純真な想像力>の象徴ということなんじゃろか? (たぶん勘違い) (でも、悲劇的な話を<めでたし、めでたし>に改変するのは子供の持つイマジネーションの専売特許じゃよ)  「切符代」と「首切り王女」のエピソードが特に気に入りましたとさ。 なぞなぞ。 なぞなぞ。


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◇ヤス『五日性滅亡シンドローム 1』 評価:C /満足度:C
 「知ってる? あと5日で世界は滅亡するんだって」 ノストラダムスも彼方へと過ぎ去ってしまった今日では<滅亡>というのはフォークロアとして語られるモノなのですねえ。 <滅亡>を主軸したにオムニバス方式を採用しているのは良い着眼点だけれど漫画力がちと足りないかな。 キャラクターを正面から描く構図が多いのは作者の癖なんじゃろうか? ま、電撃文庫系の読みスジで。 


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石田あきら『帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!?  3』 評価:C- /満足度:C-
 四コマというより完全にストーリー漫画になっちょりますなあ。 つーか、えれぇ散漫で中途半端なデキ。 新キャラ「トウキ」の人間暗器っぷりくらいしかみるべき所がありませんでしたよう。 次で最終刊なのかしら?


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■書籍データ
[rakuten:book:12057025:image]棺担ぎのクロ。(2) 懐中旅話 (Manga time KR comics) [ きゆづきさとこ ][rakuten:book:12057024:image][rakuten:book:12057023:image]
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