『彼の殺人計画』ジャンプSQ5月号掲載
◇鬼頭莫宏 『彼の殺人計画』 評価:C /満足度:C
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「ん、乾いたユーモアが光る短編。 殺す事と殺人犯になることを同義にしているところとかね。」
「世間の枠組みに縛られてるウチはこの程度。」
「《純粋な好奇心による行為》だと理解して欲しい? おいおい、自分(たち)が普段ワイドショーやニュースにどれだけ理解を示しているのか考えれば《世間の反応》なんて高が知れてることくらい解るだろうボウヤ?」
「そういう意味では《彼》という写し身の存在は幸運だったよね。 その後に続く、《無理解》という絶望を知らずに済んだんだから。」
「いや、案外一命を取り留めて失意の後、そこそこ充実した人生を選ぶのかもよ?」
「さもなきゃ、理解されない事を前提にした殺人計画を練りだすか。」
「つうか 『甘えた事やってんじゃねえよ、クソガキ!』 の一言でも十分じゃね?」
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