エターナル・チャンピオン
■『永遠の戦士 ケイン』
今更ながらに舞風物欲日記さん経由で知ったのですが、『火星の戦士』も復刊するそうで。 これでエターナル・チャンピオンシリーズのすべてが出揃ったという事になるんですのう。 なかなかに感慨深いものが。
ついでに同じマイクル・ムアコック作品の『暗黒の回廊』と『この人を見よ』も復刊してくれないかしら?
もちろん前者は安田均訳でね! ってか某HJ文庫で復刊した『ドラッケン・フェルズ』つうか「永遠の16歳」シリーズの翻訳具合にはガッカリさせられたよ!
いや安田訳の角川版も手放しに褒められるものじゃなかったんだけれど、こちらには作品に対する「愛」があったものなー。 (勘違いかもしれないけれど)
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■『この人を見よ』(※いや、ニーチェの方じゃなくて)
この小説冒頭の、荒丘の斜面を乳白色の液体に満たされた球体タイムマシンがゴロゴロ転げ落ちていく(当然中にいる主人公は程良くシェイクされてる)シーンが、どうにもモンティ・パイソン的ギャグに思えて、当時の私は笑い転げたものなのですが、この感想を友人連中に話しても賛同を得られた事がありません。
そもそも「エターナル・チャンピオンシリーズ」は知ってても(不思議な事に!)この本は知らない、という方が多過ぎて会話自体が成り立たなかったというのもありますが。
当時のボクはこの小説で「ムアコックもイギリス人なんだなあ」と妙になっとくしたんだけどもなー。
……つまり何が言いたいのかと申しますと、読んだ事がないという方は最近DVD化された『ライフ・オブ・ブライアン』とあわせて手に取ってみればいいのに、という事なのです。
“チーズ職人を讃えよ!”
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この人を見よ (1981年) (ハヤカワ文庫―SF)