『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』

朱門優 『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』 評価:C+ /満足度:C+ +
 鈍感ボーイ・ミーツ・神巫ガール・ミーツ・不思議系ゴッド・オブ・ワールド。 

 実に朱門優さんらしい、人と神との御伽噺で、少年少女ドタバタ恋物語

 構成上必然的に限定される人物関係の閉塞感を、神域の静謐感へと流用/転化させているあたり 「巧い」 と思う。

 ああ、なるほど。

 少年期に、とある神宮を遊び場として育った人間としての経験から言わせて貰えれば、たしかに彼の場所はそういう深く静かな空間でありましたですよ。

 と、懐くかしくも思い出し。

 期待していたものは十分に得られた感。 うむ、満足。


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 『黒と黒と黒の祭壇』をプレイしたときには、この方がこんな愉快なテキストを書ける方だとは思いもしませんでしたわね。

 (だってアッチは地獄の蓋の上で天使と悪魔がハルマゲドンな物語ですよ?)

 世界観そっちのけでキャラクターのすっとぼけた掛け合いだけなぞってみても、えらく楽しめるのにビックリだったよ! 

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関連『「ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。」公式サイト』

 巫女語実装してなかったね。(当たり前だ)

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ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 (一迅社文庫)