森奈津子『姫百合たちの放課後』
(あんなのを無理やりぶち込まれたら、たまらんな)
オナニーで立て続けに射精させて、私相手には使えないようにするのが得策か……。
レズビアズムにちょっぴり意地の悪いコメディ・エッセンスを加えた基本的にも応用的にもエロスと笑いに満ち溢れた短編集。
むしろ溢れ過ぎて官能小説と区別がつかなくなる事もしばしあるのはご愛嬌。 「あれ? これハヤカワ文庫だよね? 富士見ロマン文庫じゃないよね? でもエロイからいいや!」 みたいな? (「いいや!」じゃねぇ)*1
そんな具合で、収録されている話はどれも頭のネジ2、3本すっとばしてるロー(↑)マン(↓)チックな逸脱品ぞろいなのですが、その中でも特に 『花と指』 の変態という名の淑女加減がトンデモ素晴らしく。 もはや××というジャンルのフリンジを粉砕のち拡大/拡張してしまった感もありなのです。 オナニーはスポーツ!
つか、懐メロをBGMに衆人観衆の目の前で二人羽折緊縛レズビアンSMプレイとか飛ばしすぎにも程がありますわ。 クレイジー。
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森奈津子さんの発想は素晴らしすぎて、たまに、ちょっとアレだ。
*1:古典ポルノは本読みの端くれとして一度くらいは触れてみたい領域