『けいおん!』6話、『東のエデン』5話鑑賞

◇『けいおん!』6話
 パンツよりも演奏を見せてよ! というのが率直な感想。
 まさかあの流れでPVになだれ込むとは思いませんでしたわ。 「意表をつかれた」という意味では面白い演出だけれど、構成としては少々無理のあるPVの様に感じたなぁ。 あーいう映像はそれこそ「ゲリラライブに生徒会が乱入して来たぜ!」的パンキッシュなスタイルの話の中で流されてこそ最大限に効果を発揮する類のモノなんじゃないのかしら?(ベタなのは承知の上で言うけれど) んー、やっぱりガチのライブシーンはシーズン佳境までお預けという事なんじゃろうかねぇ。 ちっ、出し惜しみしやがって(パンツ的な意味も少しばかり含めて)。 つか、演奏が1曲だけて。 えー、フツー学園祭での持ち時間って15分*1は貰えねぇ? それともステージの機材設置で時間とられたということ?


 あ、でも観客の入った会場と舞台幕一枚隔てたステージ上の「本番前だぜ、準備はOK?」的独特の空気感を(ホンの少しだけ)思い出せてくれたのは嬉しかったかと。 初ステージを迎えた澪の緊張感(つーか恐怖)と唯のワクワク感はスゲーわかりますわ。 (や、私の初ステージは高校の軽音同好会の方じゃなくて中学の文化祭での学年有志による演劇だったのですが) 
 観客から狙いどうりの受けが取れるのってすっごく気持ち良い瞬間なのですよね。


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◇『東のエデン』5話
 日本に帰国して3日目。 少年は記憶を失ったなりにノブレスゲームで何かをやり遂げる意志を固めたようで。

 おもに少女と新キャラのターンで話が進んだせいか、今回はハッキリそれと解る映画ネタがなかったのですが、それでもオマージュと思わしき演出は幾つか見受けられましたのう。
 葉巻(煙草)、死体、“何か”を切断したらしいシガーカッターは『レザボア・ドッグス』を連想させますし、ヤッピーなサイコキラーっぷりは『アメリカン・サイコ』を。 面接の質問にテンパッた少女が教科書的な答えを返してしまうシーンには『就職戦線異常なし』を思い起こさせられましたわね。
 そういや、あの面接官の言動は論外としても、私が面接官でもやっぱり少女は採用しないでしょうねえ。 あそこまでモチベーションが低い子はちょっとなー。 せめて「世話になってる姉夫婦から自立した生活をするために仕事がいるんです!」くらいの意志(“意思”ではない)は見せてくれない事にはどーにも。 「自立したいけど社会は私の理想としていたモノではなかったし義理の兄から離れたくない気持ちもあるのです」じゃあ話になりません。
 あと、あの面接官は「悪人」とは言いません。 あーいうのは「腐ったミカン」と言います。 回りの人間も腐らせていくからはやいとこ処理した方がいいよ? つか、面接官というのは「見られる立場でもある」という事を理解してないバカに人事を任せるな!

*1:まあ、大抵伸びるんだけど。