2009-01-01から1年間の記事一覧

面白すぎて一気に読んだライトノベル

寝食忘れるくらい夢中になった、という意味でなら『風よ。龍に届いているか』。 復刊版は上下に分冊されてエピソードも追加されたので、若干間延びした感がありますが。 それでも面白い作品なのに変わりはなく。 ただ、ラノベに分類できるかは微妙かもしれま…

『Schatten!!』購入

『蠅声の王 シナリオII』が発売延期したので 代打として『Trample on Schatten!!〜かげふみのうた〜』を登用。 予約キャンペーン期間も過ぎてましたし、発売日直前まで購入するかどうか迷っていたのですが、Amazonをチェックしてみたら特典付きが予約可能状…

緋鍵龍彦『唐傘の才媛』/アサイ『みんなミュージカル!』

■緋鍵龍彦『唐傘の才媛』1巻 表紙の唐傘持った着物姿と旅館という舞台立てに(勝手に)大正時代物をイメージして手に取ったんで、口絵でPSPっぽいゲーム機が描かれているのに軽く騙された気分を味わったり。 宵闇みたいな物語かと思ったんだけど微妙に違うのね…

SFマガジン7月号:伊藤計劃『屍者の帝国』

フランケンシュタインの技術が確立され、屍体が労働力として使役されることが当然となった19世紀の英国を舞台にした歴史改変諜報モノ……になる予定だった『ドラキュラ紀元』ならぬ『フランケンシュタイン紀元』とも言うべき作品。 ヤング・ワトソンがヘルシン…

『EXIT TUNES PRESENTS THE VERY BEST OF デッドボールP loves 初音ミク』

初音ミク/ボカロ系楽曲は、もっぱらweb配信視聴オンリーだった私も、とうとうボカロCDを購入する事態に陥りましたよ。 常識的に考えて最初の一枚に選ぶアルバムときたら『supercell』辺りが妥当じゃね? と、思わなくもないのですが、そこにデッドボールPの…

東出祐一郎さんの新作

ガガガ文庫の新刊を買って、まず最初にやった事は ブログでもアナウンスのあった東出祐一郎さんの新作タイトルチェック。 まあ、ラノベの杜で既に掲載されていたので確認作業みたいなものなのですけど、やはり自分の目でみてこそ味わえる悦びというのもある…

ラーメンズ第6回公演『FLAT』

DVD

月刊ラーメンズの今月リリース分。 初DVD化という意味では第5回公演『home』と同じなのですが、ラーメンズ初体験がこの第6回公演(のビデオ…いや衛星放送だったか?)だった当方にとっては記念碑的思い出深い一作なのです。 導入部のカットイン、カットアウト…

逢空万太『這いよれ!ニャル子さん』

擬人化されたクトゥルフ神話の邪神ガール・ミーツ・ボーイな自重しないラヴ(クラフト)コメディ。 「名状しがたいバールのようなもの」やら「クロックアップ」やら「冒涜的な手榴弾」やら特定の界隈では馴染み深いネタのオンパレード。 「BLT」はBacon、Lettu…

六塚光『ペンギン・サマー』

田舎で語り継がれる伝承をテーマにした夏休み自由研究SFといった読感。 正直、第一章の箸にも棒にも引っかからない読者置いてけぼりの日常描写っぷりを目にした時は「やべ、ハズレか!?」と思いましたが、第二章でおぼろげながら作品の構成が見えてきてから…

『けいおん!』6話、『東のエデン』5話鑑賞

◇『けいおん!』6話 パンツよりも演奏を見せてよ! というのが率直な感想。 まさかあの流れでPVになだれ込むとは思いませんでしたわ。 「意表をつかれた」という意味では面白い演出だけれど、構成としては少々無理のあるPVの様に感じたなぁ。 あーいう映像は…

CSO

昨日、掲載した『Cat Shit One The Animated Series』を観て唐突に思ったのだけれど、これをそのままFPS化させれば日本でのFPS市場拡大の足掛かりになるゲームになるのではないかしら? 万人受けするキャッチーで可愛らしいキャラクターに、ミリタリーマニア…

小林源文『Cat Shit One '80』1、2巻

言わずと知れたベトナム戦争を舞台にした(鋼鉄製の)鳥(と)獣戯画シリーズの続編。 読まねばなるまい。 ……と思いつつ今の今まで積み本化していた今作品。 アニメ化されるという話を(今頃)小耳に挟んだのでようやく着手するに到った次第。 ベトナム戦争を潜り…

平野耕太『以下略』

オタクな登場人物達のボンクラな日常を赤裸々に綴ったダイアログ漫画。 基本、ダメ人間賛歌ではあるのだけれど「安物の薬をキメてアッパラパーになった頭でバイオハザードをプレイした所為で周りの人間がゾンビに見える様になっちゃったZE!」みたいなネタが…

『東のエデン』第4話鑑賞

あきらかに少年との会話(イジリ)を愉しんでる風のジュイスがおちゃめ可愛過ぎるのですけど! 結婚して!(思考が飛躍しすぎです) それはさて置き。 今回はノブレスオブリージュのルールが明確になったという感じかな? 相変わらず勝利条件が不透明だけども。 …

『けいおん!』第5話鑑賞

あー、確かに澪の装着しているヘッドフォンはAKGのK701っぽいですな。 綺麗な黒髪とAKGでは珍しいホワイトカラーという見た目のコントラストもですが、ハイスペックだけどナイーブな澪と繊細さと柔らかい音色の美しさに定評のあるK701という組み合わせはベス…

SFマガジン編集後記からメモ

7月号のSFマガジンで伊藤計劃さんの追悼特集。 遺稿『屍者の帝国』(30枚)、および追悼エッセイ掲載。 かならず確保するように。>来月の私 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あと、今月号で『セブンスドラゴン』についてページが割かれていたのに、なんとなく書店…

今日から我が家も光改革だな(小林賢太郎風)

そういうワケでタイトルどおり光回線なんぞを導入してみました。 デジタリアン度の低い私には無用の長物の様な気もしますが、まあ、気分気分と言うことで。 で、軽く巡回してみたのですが、体感的には以前とあまり変わらない感じかなあ? というのが正直な感…

『東のエデン』1〜3話鑑賞

これは面白い! 少女漫画チックでポエミーな少女/ヒロインのモノローグからOASISが歌うOP「Falling Down」に繋げるという気合の入った導入部からして、タダモノではないアニメ感が漂っておりましたが、主人公の少年がホワイトハウス(とヒロイン)の前にフルモ…

リードギター:唯

遅らばせながら、「けいおん!」OPシングル『Cagayake!GIRLS』が到着したので Jeff Beckと競演させてみました。 (行き成りなにやってやがりますか) つか、この構図だと澪はサインを貰おうとしている様にしか見えませんな(契約書の)。 目指せ、武道館ライブ…

ポニョを手始めに全ジブリ作品をブルーレイに!

ジブリ作品でDVDを所有するほど思い入れのある作品というのは『海がきこえる』だけなのですが、ハイデフ画質でふきげんな里伽子の姿を観られるのならBD版も購入させていただきます。 何故か世間ではジブリ作品としての認知度が低いけどボーイミーツガールな…

不眠の種

『けいおん!』ED冒頭で、歌う澪の口から音符と文字が流れ出る描写に妙なデジャヴを感じるなぁと頭を悩ませていたのですが、ようやく思い出しました。 Mr.ヒート・ソウル(※二段目参照)の姿に似ていたんですな。 背景も真っ黒だし。 OK、これで今夜はグッス…

「figma ドロッセル」を予約した。そんな日。

一迅社文庫の新刊を購入。 本書だけならば『ペンギン・サマー』というタイトルをニヤニヤ冷やかして通り過ぎるだけでしたが、その帯を大森望が書いているとあっては話は別です。 ライトノベルレーベルである一迅社文庫がメインターゲットとしている購買層の…

『けいおん!』1〜3話感想

昨日のコミック感想を書いた勢いで3話まで一気に視聴。 ストーリーラインは原作に忠実ながらも、原作がとりこぼしていたガールズバンド物としての「オイシイ部分」をオリジナルシーン&演出が巧く補強していて、格段に面白い作品に仕上がっているじゃァあり…

かきふらい『けいおん!』1、2巻

1巻発売時「女の子+レスポール」というバンドスキーな当方には堪らないジャケ絵に釣られて購入しそうになったものの、きらら系特有の「ゆるさ」を売りにした帯のキャッチコピーを目視してそのままスルーを決め込んでいたのですが、アニメ化されてたいそう評…

西川魯介『ヴンダーカンマー 1』/滝沢聖峰『ばら物語 2』/伊藤潤二『ブラックパラドクス』

◇西川魯介『兵器局非常識器材関連開発室 ヴンダーカンマー』1巻 Wunder Kammer(驚異の部屋)というよりトンデモ奇想博物誌といった風情のオカルトアーミー超科学&西川暗黒神話体系漫画。 どんな胡乱で怪しげな話も「まあ、ナチスドイツだしね」で納得できて…

5.5mmの憂鬱

ハヤカワ文庫の版型が先月下旬の新刊からトールサイズに変更され、約5.5mmほど背が高くなったワケなのですが 以前の版型で二列配置ジャストに収まる幅のダンボールに収納していた私には結構大問題だったり。 (※『スターシップ』から新版型) トールサイズでも…

アリスソフト、最古参シナリオライターが退社

とりさん退社されていたのですか!? 友人宅で偶然手に取った古い雑誌(たぶんコンプティークだったかと)に掲載されていた『AmbivalenZ』プレイしたさにパソコンを購入した経験がある私としては思い入れのあるシナリオライターさんだけにちとショックなのです…

道満晴明『性本能と水爆戦 征服』

ビブリオマニアならば一触りしただけで背筋がゾワリとしそうな(少なくとも私はした)ペーパーバッククラスの紙質からも醸し出されている様に、基本的には気楽に読み飛ばせるパルプフィクション尽くしの掌篇/短篇漫画集ではあるのだけれど、ハイブリットな作品…

沈黙のウインド・オーケストラ

本日は新刊書籍をガッツリと購入。 その中で『放課後ウインド・オーケストラ』3巻オビのキャラクターフレーズを 「お騒がセガール」と誤認むしろ同音異義の脳内交差を起こしてしまったあたりに、当方のパターン認識/特徴抽出能力がどの様な経験によって培わ…

『セブンスドラゴン』のちょっと不満なところ

advil451208さん(※ヒーラー&メイジx2の三人パーティでクリアしちゃった方!)のナナドラ感想を読んでて思ったのですか、確かに「システム面、特にクエスト絡みでの配慮の足りなさ=世界観の不自然さの放置」*1というのは私も感じていたところなのですよね。 …